『スペシャックル』完成!
2020.12.25
開発裏話
リーフ車をコイル車へ変身させる魔法のシャックル
『スペシャックル』完成!!!
- 飛び跳ねる様な乗り心地にはビックリした(中古車購入直後のジムニー初心者談)
- クロカンで良く動かす為に柔らかいバネを選んだら、すぐに『へたった』(クロカン大好き青年談)
- ダート道でスピードが乗ってくると、ギャップで体ごと浮き上がった(ダート大好き中年談)
ジムニーの使い方は『十人十色』。
通勤号、お買い物号、クロカン号・・・様々な用途で使われ、様々な悩みがある。
しかし必ず共通する悩みが『乗り心地』に関する足廻りの悩みだった。
スピードが増せば増すほど、その悩みは深刻化してゆく・・・何とかせねば!!
・・・しかし・・・そんな甘い物ではなかった・・・ ・・・敵は手強かった・・・
『原因はリーフにある』と思い込んで色々テストしてみた・・・何か違う。 解消しきれない・・・他に原因があるのか?・・・
『リーフ』⇔『ブッシュ』⇔『シャックル』の関係に着目してみた。
!!!!!
リーフがストレス無く動けてない!
じゃあ動かせてあげよう!
試行錯誤を繰り返し、1年の歳月をかけて遂に『スペシャックル』が完成した!!
はっきり言って自信の逸品です。
今まで見たことの無い構造のシャックルで、スタンダードの物と倍以上の金額差がある【スペシャックル】。 かなり不安は多いはず!
では、その効果を検証していきましょう!(これで、決して高い買い物では無いことが分かってもらえるはずです)
まず、分解図を見て下さい。
この様にシャックルピンにシールドベアリングを挿入しスムーズに回転させる事によって、ナットを締め込んだ状態でシャックルピンが指で回せる位の軽さで回転する。これが、このシャックルの最大の特徴。
ここが回ると、装着状態でリーフがリーフとして一番楽な、そして理想的な動きをすることが出来、シャックルが見ていて疲れるくらいよく動く様になる。←これが最大の目的!!! 市街地での細かな振動は全て!リーフとショックが吸収し、車体を揺らさない。そこから、コイル車(乗用車)の様な乗り心地が生まれる訳である。
さらに、『オフロードではどうなの?』というと これも画像を見て下さい。一目瞭然!
※ 下の2台はシャックル以外は全く同じ仕様です。
【右前のタイヤの傾きの違いに注目!】
【左後のタイヤの傾きの違いに注目!】
左側の紺色のジムニーに【スペシャックル】が装着されている。
なぜ、この様な差がでるのか?
右側の派手なジムニーの足廻りを更に紺色のジムニーの様に動かす為には、1つだけ方法がある。
車重を増やして、上から下へジムニーを押さえつけてやればOK!・・・? OKの訳がない!
結局これが『シャックルの動きの悪さ』が抵抗になってバネが伸びきってない状態。
この極限状態でシャックルの差がよく分かる!
バネを自由に動かす事の重要性がこれで分かったと思う。
ちなみに、イメージオンではダートレースに参戦してるのだが、このレースマシンに装着して試した結果、何ら問題なく使え、これまた良い結果ばかり残った。
今までは、ハイスピードで小さな『こぶ』を通過するだけでハンドルは押さえつけなければいけないし、その衝撃で車体は揺れる、アクセルペダルから足は離れる・・・レース後は毎回筋肉痛&むちうちが待っていた。
しかし【スペシャックル】装着後は、この悩みは全て解消された!
『こぶ』は気が付かない、ハンドルを押さえつける力も半減、車体は安定する。
結果アクセルから足も離れなくなり、無駄なアクセルオフがなくなり→タイムアップ!(*^ー^*)v
当然言うまでもなく、筋肉痛&むちうちも無縁の物となった。
さらに驚かされたのは、コーナリング中の車体の姿勢が『独立懸架?』と思わせる姿勢になる事。これには正直、驚かされた!
ハイスピードでも【スペシャックル】は、その働きが全うできる!
気になる 耐久性は? というと
クロカンでは、泥、水の多い河川敷で、月に3~5回のペースで1年間一度もメンテナンス無し。という過酷なテストの結果、中に組み込まれるベアリング16個のうち1個だけが固着してパンクしていた。(勿論、ベアリングを交換して元通り復活!)
ダートレースでは、4月に参戦したグアムの『スモーキンホイールズ』で半年以上使用した物をそのまま使い、多数のバギーがリタイヤしていく程過酷なレースを全戦完走。車両帰国後に点検した所、何一つ故障個所なし!
耐久性も抜群なこのシャックルのさらに優れているのは 『リーフ』と『ブッシュ』のメーカーを問わない事!
ノーマルのリーフとショックに【スペシャックル】を使用する事もでき、その効果も得られる。
勿論、アフターマーケットで販売されている物は当然である。
専用の『リーフ』『ブッシュ』『ショック』を必要としない!
そこまで、全てが専用設計だと費用的にお客様の負担額が増し、興味があっても断念しなければならなくなってしまう
悲しい結果が待ち構えてるのは見えてます。だから、
本当の意味の【オールマイティー】
を、このシャックルに求め続けました(なので1年もかかっちゃいました)。
【スペシャックル】を装着することにより得られる物
コイル車と同等の【バネの動き】【乗り心地】を得られる!
今装着しているリーフが嘘の様に柔らかいリーフへ変身する!(バネ本来の硬さが体感できる)
モーグル地形のライン取りが簡単になる!(シビアなステアリング操作がいらなくなる)
いかなる姿勢になっても抜群の【接地感】【トラクション】!
装着後、従来のシャックルとの違いを体感する為にやっていただきたい事。市街地を100m程走って下さい!
これで十分です。必ず体感できます! 一度味わうと、ジムニーを辞められなくなってしまうのでご注意下さい(*^o^*)
-----《余談》-----
各雑誌に【スペシャックル】が取り上げられます(*^ー^*)
スーパースージー VOL27 018号(9/9発売)
LET’S GO 4WD 11月号(10/5発売)
4x4マガジン 11月号(10/25発売)
試乗比較用にシャックル以外は全く同じ仕様の上記画像の2台をこちらで用意して、取材していただいたのですが
な・な・なんと! どの雑誌社さんも口裏を合わせたかの様に『本当に同じバネですか?』と真剣に疑われました(T3T)
・・・本当に同じ仕様なんですっ!!!でも、それ位変わるんです(*^ー^*)