『パーフェクションコイル』完成!
2020.12.25
開発裏話
■コイル車の弱点を克服
オフ走行時、4輪それぞれのタイヤの状態、状況をドライバーに伝えにくいが、それを的確に伝えられる足廻り
横転のメカニズム 上記のタイヤ状況の伝わりにくさから、気がつくと急に不自然な姿勢になる ▼まず、足廻りが傾く 冷間巻きにこだわって、初期の動きをスムーズにすることも、余計な『揺れ』『挙動』『揺り返し』がなくなる、一つの要因と考えています。 |
■マッチング、セッティング
ショックの選択次第で、コイルスプリングの性能は左右されるので、このコイルの性能を最大限に引き出せるショックの選択が重要。キットの組み合わせは、オンロードで意地悪く左右にステアリングを切り続けても『足廻り』と『ボディー』の動きが追従し続けるセッティングが取れている。
ただ闇雲に『硬い足廻り』にしているのではなく、オフロードでの路面追従性能も大幅に向上させている。その際にショック減衰力はもちろんオンロードの時と変更しない状態での事である。
スプリングについて
■素材:ITW200(成形前の引張強度2100N/mm2)という冷間巻き専用鋼材を使用。
■成形:もちろん冷間巻き
[冷間巻きにこだわった理由] ●加工時等での材料への加熱は、引張強度を落としてしまう為。 |
■Wショットピーニング処理
●最初に大粒、2回目に小さい粒の鉄球を照射する為、表面硬度が上がっている
→結果的に、引張強度の向上(製品完成後2,380N/m?)
→引張強度の向上は、コイルの耐久性向上にもつながる
●通常は片側照射後、人間の手によって裏返し、反対面を照射するが自動でコイルを回転させながら、照射するのでコイル全面に『照射ムラ』がない
■結果的に「へたり保証」付きの販売が可能になった
●製品完成後、抜き打ちで約10万回の伸縮テストの結果、出て来たへたりは2%以下であった(線間密着はさせない)
●全商品、なじみ行程(車両装着後の初期へたりを取り除く行程)施工済み
→よくある、車両装着後の初期のへたりも皆無